不器用な彼女
社長が気になりながらもカツミのトークに耳を貸す。
詩織と尚美だけでなく、カウンター席に座る他のお客さんをも巻き込んで盛り上がっている。

さすが“神楽”

カツミの豊富な話題とテンポは流石!としか言いようがない。お酒もおつまみも文句なしに美味しいし。


「あら、話は終わったのかしら?」

「あぁ。…櫻井…来てたのか?」

社長の後ろには見覚えのある女性。

「詩織チャン!」
「一美先輩!」

(何で?何で?
社長と一美先輩が一緒に居るの???)

早まる鼓動。

(なんで?どうして???)




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