不器用な彼女
「お世話になりました!」

「は?」

「今日で辞めます!」

「おい!」

社長が詩織の肩を強く掴む。

「社長なんて、大っ嫌い!」

詩織は社長の手を振り払うと自分のカバンを掴み会社を飛び出した。

「おい!待てよ!」

社長なんか嫌い!こんな会社辞めてやる!!!

社長の声が聞こえたけど聞こえないフリをした。


苦しい、苦しい、苦しい。
社長を尊敬してた。好きだと思ったのに!

最低!女の敵!大嫌い!!!









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