不器用な彼女
「櫻井、いいか?
俺は男だし?…当然お前とヤりたいと思ってる」
“ヤりたい”の言葉に真っ赤になる詩織。
社長は詩織の頭ををクシャクシャと撫でる。
「…でも、お子ちゃまなお前のペースに合わせて今日も我慢してやるよ」
社長はそう言ってまた詩織のオデコにキスをする。
「辞める話は無かった事で良いよな?
あ、休んだ分は有休にしといてやるよ。サボった分の仕事、山程あるから覚悟しとけよ?
じゃ、月曜日な」
社長はそのままヒラヒラと手を振って詩織の部屋を出て行った。