不器用な彼女
恋人とは?
欲求不満?社長不足?
両想いになってから3週間。
仕事終わりのデートも、キスも、ハグも何にも無い。社長が忙しいのは見ていて分かるけど。
「知らないわよ!社長に直接聞いたら良いんじゃないの?!」
詩織の部屋から5分で追い返された事をまだ根に持っている尚美の返答はトゲトゲしい。
「自分から聞くか自分から迫るかしてみたら?」
「私に出来ると思う?」
「…思わない」
両思いになって何も変わった事は無い。
仕事は忙しく、社長は相変わらず無茶振りで、残業もタップリして、「はい。お疲れ様」な感じ。
「…私に色気が無いからかな?」
「確かに。あんまり無いよね〜。…服装とか、髪型とか変えてみたらどう?
スカート履くとか、もっとうなじを出すとか、胸の谷間見せちゃうとか!」
いつも控え目なオフィス服。スカートで出勤した事など一度も無い。
「私に任せてみる?」
流行りのアパレルショップで働く尚美が腕をまくって詩織のクローゼットを物色し始めた。
仕事終わりのデートも、キスも、ハグも何にも無い。社長が忙しいのは見ていて分かるけど。
「知らないわよ!社長に直接聞いたら良いんじゃないの?!」
詩織の部屋から5分で追い返された事をまだ根に持っている尚美の返答はトゲトゲしい。
「自分から聞くか自分から迫るかしてみたら?」
「私に出来ると思う?」
「…思わない」
両思いになって何も変わった事は無い。
仕事は忙しく、社長は相変わらず無茶振りで、残業もタップリして、「はい。お疲れ様」な感じ。
「…私に色気が無いからかな?」
「確かに。あんまり無いよね〜。…服装とか、髪型とか変えてみたらどう?
スカート履くとか、もっとうなじを出すとか、胸の谷間見せちゃうとか!」
いつも控え目なオフィス服。スカートで出勤した事など一度も無い。
「私に任せてみる?」
流行りのアパレルショップで働く尚美が腕をまくって詩織のクローゼットを物色し始めた。