不器用な彼女
「手を出して来ないって…恭介が?」
「その…デートすら…無くて」
「…最近うちにも来てないし?忙しいとは思うんだけどね〜」
「忙しいにも程がありません?詩織、ずっと放置されてますよ?」
カツミは洗い物をする手を止めてカウンターの中の丸椅子に腰掛けた。
「私が知ってる恭介はね、…確かに気は利かないし言葉足らずなとこはあるけど…嘘ついたり人を傷付けたりは絶対ないわよ?
口が悪いから冷たいように思われがちだけど…バカがつくほど優しいと思うの」
「それは…私も分かっています」
「仕事が大好きで周りが見えなくなったりすると思うし、詩織チャンとの年齢差もあるし、
恭介も詩織チャンが久々の彼女だから…色々忘れてるのかもよ? キスの仕方とか、セックスに持ち込む方法とか」
カラカラカラ…店の戸が引かれる。
「噂をすれば、だわ」
「その…デートすら…無くて」
「…最近うちにも来てないし?忙しいとは思うんだけどね〜」
「忙しいにも程がありません?詩織、ずっと放置されてますよ?」
カツミは洗い物をする手を止めてカウンターの中の丸椅子に腰掛けた。
「私が知ってる恭介はね、…確かに気は利かないし言葉足らずなとこはあるけど…嘘ついたり人を傷付けたりは絶対ないわよ?
口が悪いから冷たいように思われがちだけど…バカがつくほど優しいと思うの」
「それは…私も分かっています」
「仕事が大好きで周りが見えなくなったりすると思うし、詩織チャンとの年齢差もあるし、
恭介も詩織チャンが久々の彼女だから…色々忘れてるのかもよ? キスの仕方とか、セックスに持ち込む方法とか」
カラカラカラ…店の戸が引かれる。
「噂をすれば、だわ」