私の心は君色へと変わる
朝の時間が終わった。

「おーい白咲。」
「ん?どしたの。」
「理科の答え貸してくれない?家に置いてきちゃってさ。」
「いいよ。ちょい待って。」

理科の答え、あるかな。
机の中を確かめると、あった。

「はい、答え。」
「おう、どーも。」

うへ。好きな人に喋りかけられると、嬉しいんだなって思ってしまう私。

「何ニヤニヤしてんの?赤山のこと好きなの?」
「へっ?そんなわけないじゃん!」
「嘘ついたら怒るよ?」
「はいはーい。どうぞー好きじゃないので。」

やべ、でっかい声で言っちゃった。聞こえちゃったかな?

「分かった分かった。まぁ、青春頑張ってね?」

「るー子もね?」

「うん!かなごろー。には絶対に負けない」

何気に対決になってしまった。

ふと思った、偲音って好きな人いるのかな?

まぁ、いるよね、人間だもの。

偲音は私にとって勇者でもある。





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