二番目でいいなんて、本当は嘘。
「みい」

仔猫が鳴いた。


昨夜は、仔猫がおなかを空かせてないか気になって、あまりよく眠れなかった。
眠い目をこすりながら、ときどき哺乳瓶でミルクをあげた。

お腹をふくらませ、安心してふたたび眠りにつく仔猫を見ていたら、愛おしくてたまらなくなった。


しばらく一緒に暮らしたら、離れられなくなってしまうのではないか。

元の飼い主に、名乗り出てほしいような、ほしくないような。
仔猫が欲しいという人が、出てきてほしいような、ほしくないような。

「まあ、もう1、2匹くらいなら、飼ってもいいかな」

里親が見つからなかったら、そのときはそのとき。
責任取って、私が最後まで面倒を見てやろう。
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