二番目でいいなんて、本当は嘘。
「あー! これが例の猫ちゃん!」
背中まであるくるくるとした巻き毛を揺らし、すずはケージの前にすとんとしゃがみこんで言った。
「ねえねえ、抱っこしていい?」
「あ、はい。大丈夫です」
「わあい!」
いつもは甘いにおいの香水をつけているけれど、今日はなんの香りもしない。
もしかしたら、猫に会うために香水はつけてこなかったのだろうか。
すずは、三毛の仔猫を抱き上げ、
「かっわいい!!」
と頬ずりをした。
高そうな服も、ストッキングも毛まみれになっているけれど、そんなことはまったく気にする素振りもない。
たしか、これと同じような光景を、夕べも見たような気がする。
背中まであるくるくるとした巻き毛を揺らし、すずはケージの前にすとんとしゃがみこんで言った。
「ねえねえ、抱っこしていい?」
「あ、はい。大丈夫です」
「わあい!」
いつもは甘いにおいの香水をつけているけれど、今日はなんの香りもしない。
もしかしたら、猫に会うために香水はつけてこなかったのだろうか。
すずは、三毛の仔猫を抱き上げ、
「かっわいい!!」
と頬ずりをした。
高そうな服も、ストッキングも毛まみれになっているけれど、そんなことはまったく気にする素振りもない。
たしか、これと同じような光景を、夕べも見たような気がする。