二番目でいいなんて、本当は嘘。
「欲しいものは、欲しいと言わなきゃだめです。2番目でいいなんて本当は思っていないのに、心に嘘をついて自分を守ろうとする。最初から欲しくなかったふりをする。でも結果的に、自分自身をボロボロに傷つけている。本当に……見ていられない」
桐生社長の腕に、力がこもった。
「僕は、あなたを守りたい。僕ではあなたの力になれませんか」
桐生社長の腕の中で、私は小さく首を振った。
仕事でも、プライベートでも、社長は私のことを気にかけてくれている。
それだけで十分だ。これ以上高望みはしない。
――なのに心の奥で、別の自分がなにかを訴えかけてくる。
それでいいの? と。
桐生社長の腕に、力がこもった。
「僕は、あなたを守りたい。僕ではあなたの力になれませんか」
桐生社長の腕の中で、私は小さく首を振った。
仕事でも、プライベートでも、社長は私のことを気にかけてくれている。
それだけで十分だ。これ以上高望みはしない。
――なのに心の奥で、別の自分がなにかを訴えかけてくる。
それでいいの? と。