二番目でいいなんて、本当は嘘。
「このオフィスはふたりでやっていくつもりだけど、協力者に心当たりはあるんだ。大丈夫、会社の経営は私に任せて!」

そう言ってから、すずはパンと手のひらを鳴らした。

「けれど、デートの時間は確保したいから、休息はちゃんと取りましょ。今日まで私たち、必死で働いたんだから、明日から3日間は有給ね!」

「いや、まだ会社は独立してないし、勝手に決めるわけには……」
「いいでしょ、ここに社長もいるわけだし~」
「仕方ないですね」
「やったー!」

新しい会社の社長は、どうやら有能でワンマンになりそうだ。
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