二番目でいいなんて、本当は嘘。
――妊娠12週目。

胎児の週数を教えられても、ぴんとこなかった。


思い当たる相手は薫さんだけだけれど、薫さんはいつもきちんと避妊をしてくれている。
でも、100パーセントのものなんて、この世のどこにもない。
1パーセント以下の奇跡が、自分の身に起きてしまった可能性だってある。


胸がざわざわして、病院からの帰り道、公園に寄ってスマートフォンで妊娠について検索した。

「え? もう妊娠4カ月なの?」

よくよく表を見ると、最終月経から数えるらしい。

予定日は5月の末。
おなかもまったく膨らんでおらず、なんの実感もないけれど。

「いつの間にか、私、お母さんになってたの?」

戸惑い、驚く。
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