二番目でいいなんて、本当は嘘。
立ち止まってはいられない
***
「新しい事業についての企画を考えました」
私は二日後、オフィスに来ていた島本すずに、5枚ほどのレポートを手渡した。
それは、母子家庭世帯のためのテレワークについての企画書だった。
「ふーん、母子家庭ね」
「外に働きに行くことができない有能な人材って、けっこういると思うんです。それに、社会貢献にもなるし」
「それはそうだけど」
すずは書類に目を通し、ところどころにペンで印をつけた。
そして、「いいんじゃないの」と私に笑顔を向けた。
「新しい事業についての企画を考えました」
私は二日後、オフィスに来ていた島本すずに、5枚ほどのレポートを手渡した。
それは、母子家庭世帯のためのテレワークについての企画書だった。
「ふーん、母子家庭ね」
「外に働きに行くことができない有能な人材って、けっこういると思うんです。それに、社会貢献にもなるし」
「それはそうだけど」
すずは書類に目を通し、ところどころにペンで印をつけた。
そして、「いいんじゃないの」と私に笑顔を向けた。