二番目でいいなんて、本当は嘘。
「あらためて、おはようございます」

桐生社長は私の姿に目を留めると、少しはにかんだように微笑んだ。
夕べの出来事を思い出し、私もなんだか照れくさくなってしまう。

こういうときは、どんな態度をとるのが正解なのだろう?

夜を共にしたといっても、ただそれだけだ。
10代の頃とは違い、私たちはいい大人だ。
だから、恋人然として振る舞うのも、なんだか正しくない気がした。
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