二番目でいいなんて、本当は嘘。
もう音も聞こえない。

私はひたすら、こんな思いをさせる原因になった薫さんを恨んだ。


「もうやだ! 家族なんか欲しくない!!」

「未央、僕はあと二人は欲しいと……」

「ご主人、今はそんなことを言っている場合じゃないですよ!」
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