二番目でいいなんて、本当は嘘。
「――ようこそ、僕たちのところへ。お父さんとお母さんだよ」


その声を聞いて、いちばん家族を欲していたのは薫さんだったのかもしれないと思った。

こんなに幸せそうな薫さんの顔を見ることができるなら、もう一人や二人、子供を産んでもいいかなと思った。
けれど、まずは薫さんよりもこの子を幸せにしてあげなきゃ。


「ちっちゃい手……」

手足をバタバタさせる赤ちゃんの手に、自分の人さし指を差しだした。
すると思いがけず、力強くぎゅっと握り返された。



  ― END ―

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

  つむぎゆいと
< 250 / 250 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:172

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

あの日の恋は、なかったことにして

総文字数/31,957

恋愛(キケン・ダーク)78ページ

表紙を見る
エリート御曹司が過保護すぎるんです。
  • 書籍化作品
[原題]サマータイムの恋人

総文字数/38,600

恋愛(オフィスラブ)80ページ

表紙を見る
ただ、そばにいて。

総文字数/33,344

恋愛(純愛)51ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
  • 書籍化作品
  • コミック掲載中
[原題]逆境シンデレラ〜ガラスの靴では走れない〜

総文字数/113,589

恋愛(純愛)322ページ

表紙を見る
焦れ恋オフィス
  • 書籍化作品

総文字数/92,428

恋愛(キケン・ダーク)312ページ

表紙を見る
新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
  • 書籍化作品
[原題]いつも、君の心に愛の花。

総文字数/134,648

恋愛(オフィスラブ)273ページ

表紙を見る

この作品をシェア

pagetop