二番目でいいなんて、本当は嘘。
でも最近のシズクは、よく私の部屋に来る。
気がつけば、私の布団に潜って眠っている。

ちょっと買いものに出かけただけでも、ずっと玄関の前で待っていて、
おなかがすけば「なーん」と鳴いてエサを催促する。


しっかりしろよ。
もう頼れるのは、あんただけなんだよ。

まるでそう言っているように。


「シズク……あとでごはんあげるから、もう少し寝かせてね……」

背中にぴったりくっついているシズクが、布団のなかでもそりと動いた。
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