二番目でいいなんて、本当は嘘。

祖父の介護のために、私は会社を休職した。
仕事は忙しかったけれど、みんな快くフォローを承諾してくれた。

とくに、私のチームにいた２年下の後輩は、
「未央さんの仕事は、私がちゃんと引き継いでおきますから！」
と頼もしく言い切った。

一紗も、「行っておいで」と優しく送り出してくれた。


いつでも帰ってくることができる。
受け入れてもらえる。
そう信じていた。

けれど、半年後、私の居場所はなかった。

「未央さんが悪いんですよ！半年も一紗さんを放っておくから！」

泣きながらそう私に言った後輩のおなかには、
彼の子供が宿っているらしかった。