二番目でいいなんて、本当は嘘。
仕事は頑張って続けようと思っていたけれど、結局、会社のなかの気まずい空気に耐えられなくて私は会社を辞めた。

一紗と彼女を苦しめるために、会社に執着しているのだと思っている人もいたようだ。
その筆頭が、例の後輩だったのだけれど。

社長も同僚も、そして一紗も、私が辞表を出したときには、ほっとしたような顔をしていた。
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