二番目でいいなんて、本当は嘘。
第2章
新しい職場
* * *
外資系コンサル会社『UNIX』は、都心の15階建オフィスビルのなかにある。
JRの駅を降りて徒歩10分。
建物の前は街路樹のある歩道になっていて、色づきはじめた木々の葉が季節を感じさせてくれる。
一歩建物のなかに入ると、吹き抜けのエントランスは開放的な造りで、やはり緑にあふれていた。
だがセキュリティは徹底していて、常に数人のガードマンが、直立不動で目を光らせている。
私は2週間前から、ここで契約社員として働きはじめた。
仕事には慣れてきたけれど、この近未来的なビルに入るときだけは、セキュリティに引っかかってしまうのではないかと意味もなく緊張してしまう。
外資系コンサル会社『UNIX』は、都心の15階建オフィスビルのなかにある。
JRの駅を降りて徒歩10分。
建物の前は街路樹のある歩道になっていて、色づきはじめた木々の葉が季節を感じさせてくれる。
一歩建物のなかに入ると、吹き抜けのエントランスは開放的な造りで、やはり緑にあふれていた。
だがセキュリティは徹底していて、常に数人のガードマンが、直立不動で目を光らせている。
私は2週間前から、ここで契約社員として働きはじめた。
仕事には慣れてきたけれど、この近未来的なビルに入るときだけは、セキュリティに引っかかってしまうのではないかと意味もなく緊張してしまう。