二番目でいいなんて、本当は嘘。
なんだかな。

社長である桐生があんなに優れた人格の持ち主だから、社員も当然そうなのだと思っていた。


たしかに仕事はできるのだと思う。
電話では当たり前のように英語で会話をしているし、ホワイトボードに書かれている数字は見たことのない桁のものが並んでいる。


でも、「チーム」としてのまとまりはあまりないように感じられた。

すずの仕事が終わらないのは、自業自得だ。
けれど、ひとりの失敗が会社全体の損失につながるかもしれないのだから、ここは協力しあうべきではないのか。
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