二番目でいいなんて、本当は嘘。
総合病院で検査を受けると、まもなく病名が判明した。
祖父は、末期の膵臓癌だった。

余命、2カ月。
もって、半年。

ベッドの空きがあったので、すぐにでも放射線治療を始めたほうがいいと勧められた。
病院嫌いの祖父だったけれど、さすがに痛みも限界に来ていたようだ。
シズクのことを心配しながらも、おとなしく主治医の指示に従った。
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