二番目でいいなんて、本当は嘘。
ほっとして腰を落ち着けたとたん、ぐう、とおなかが鳴った。

「そういえば、自分のごはんを忘れてた」

残業して、仔猫の騒動があって……もう夜の9時をとっくに回っている。


「今から作るの面倒だな……」

といっても、コンビニに出かける気力もない。

猫のためなら労力を厭わないけれど、自分のこととなると、とたんに億劫になってしまう。
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