二番目でいいなんて、本当は嘘。
「だめだめ! 絶対!」

もう、社内恋愛はこりごりだ。
契約社員ではあるけれど、苦労してやっと再就職したのだ。
この仕事を失いたくない。


まさか、おじいちゃんの仏前で不埒な真似をするはずもないけれど、もしこのあいだみたいになりそうだったら、ちゃんと断ろう。

上司と部下という間柄だし、一度あんな関係になったのに断るなんて、都合がよすぎるかもしれないけれど、きっと桐生社長ならわかってくれるはずだ。
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