二番目でいいなんて、本当は嘘。
帰り際、桐生社長は
「あの日の約束、少しは果たせましたか?」
と聞いてきた。

「え?」

約束なんて、なにかしただろうか。

私がきょとんとしていると、社長は「なんでもないです」と微笑んだ。
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