元カレと再会した場合
その女の子も美形で、一際目立っている彼と並んでもなんら遜色ない。
「あっ、噛んじゃった。……ってこの空気はなんだ!?」
あたふたする華麗な女の子に、美形な彼に群がってた女の子たちの目は釘付け。
「えぇ…私の顔になんかついてます!?」
顔をペタペタと触って、戸惑ってる女の子に彼が近づいた。
「おせーよ」
「ぐっ、1分遅れただけでしょ!?ごめんってさっき謝ったし!」
「逆ギレかよ」
「…ぐちぐち言う男はモテないぞ?」
「ふっ、残念ながらモテるんで」
「くっ、!ムカつくわ〜!!」
そう言い合いながら、駅から背を向けて歩いて行った2人。
そんな2人は、お似合いすぎるのにカップルじゃない。
ただの、頭のネジがぶっ飛んでる女とヤンキーくんだ。
駅にはポカーンとした、たくさんの女の子たちが残されていた。