元カレと再会した場合
『次は、東町遊園地〜。東町遊園地〜』
東町遊園地は、私たちが行こうとしている新しい遊園地。
やっと次で降りられると思って、こっそり「ふぅ…」と一息ついた。
バスが止まり、プシューっとドアが開いてほとんどバスに乗ってた人たちが降りて行った。
その流れに乗って私たちも降りる。
あ…、あの男の子も降りてる。
まぁ、休みの日は親子連れが遊園地には多いからもしかして…と思ってたけど。
少し気まずい思いであの親子を見つめていたら、朔が私の肩を叩いて声をかけてきた。
「おーい、行くぞ」
スタスタと歩き出した朔。
「あ!ちょっと、待ってよー!!」
朔の背中を慌てて追いかけた。