元カレと再会した場合
うげ、舌がヒリヒリする〜…。
「ほら」
そう言って、ふーふーっと冷ましてたグラタンを差し出してきた朔。
え、!?
こっ、こここ!これは!!
あーんっというやつではありませんか!?
ま、まじで私、目の前に差し出されている美味しそうなグラタンをパクリといっちゃっていいのかな!?
少し固まった後、意を決して口を開く。
「…美味しいです」
食べた後、やっぱり無性に恥ずかしくなった私は声が小さくなった。
「ふっ」
そんな私を見てか、軽く笑う朔。
笑った朔を見て店員さんと店内にいる数少ない女性客がキャーっと湧いた。