元カレと再会した場合
「おい、なんでお前らが一緒にこんなとこに来てんだよ」
その声は私たちの後ろから聞こえてきた。
振り返って見ると…、
「は!?莉っ…、莉斗!?」
なぜか不機嫌な莉斗が突っ立っていた。
え、まじか!
最悪なタイミング。
「…関係ねぇだろ」
おおっと?
朔が、莉斗を睨みながら言ったのをヒヤヒヤして見つめる。
莉斗も莉斗で朔を睨んでるし…。
な、なんだこの状況!!
てか、この2人ってこんなに仲悪かったの!?
私の存在、完全に忘れ去られてない!?
今だに睨み合う2人に意を決して声をかけた。
「ハ、ハロー!莉斗奇遇だね!!あははは…はは、。」
この状況には不釣り合いな、陽気な声をかけた。
そして、2人の目線を一気に浴びて、後半ビビるという…。
うっ、情けない!!