元カレと再会した場合



「待てーっ!!」




まこうとしても一向にまけないカツラ教授に焦り出した頃、私の左手を誰かが引っ張りどこかの教室に私を入れた。







え!?




な、に…?







いきなりの展開についていけない私。




と、すぐ後ろに立ってる“誰か”。






「だっ、誰!?」



「うるせーよ。少しは黙ってろ」





そう言われて、懐かしい温もりと香りが鼻をかすめた。






顔は見てないけど…もしかして、



「りっ、莉斗!?」





また大声で叫んでしまった私を見て舌打ちをした、後ろにいるであろう、莉斗は私の口を手で塞いだ。






「んっーー!んんー!!」



口塞ぐなら鼻は塞ぐなー!





苦しくてバシバシと、私の口と鼻を塞いでる莉斗の手を叩く。

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