元カレと再会した場合


「なわけないでしょ!いつでも、どこでも盛ってる変態男に嫉妬なんてしないよ?」




嫌味ったらしくあははっと笑いながら言った私に、同じように嫌味ったらしくあははっと笑いながら莉斗が、


「男なんてみんな変態だよ?」



と、開き直って言った。






呆れて言葉が出なくなった私は、大学に来て早々疲れた(カツラ教授との鬼ごっこや、莉斗と喋る時間が)ので、もう特にここには用がないので、ここから出ることにした。



「はいはい、じゃあまた出会うことなんてないでしょうけど、じゃあねー」




と私なりに去り際、かっこよく言ったつもりだったのに…、









ドアを開けようとしても……開かない。




なっ、なんで!?








_ガタッ、ガタガタッ!




ガタガタ鳴るだけで全然開かないドア。







「ここのドア建て付けが悪いんだよ。さっき俺がお前を引っ張って、ドアを勢いよく閉めたから壊れたのかもな」




呑気に言った莉斗の言葉に固まる。

< 39 / 131 >

この作品をシェア

pagetop