元カレと再会した場合
「おつかれ」
そう言った澪さんはどうやら面白がってるようで、堪えきれてない笑みがこぼれてる。
「面白がってるのはわかってるんだぞ澪…」
そう力なく言った私を見て、今度は遠慮なく笑い出した。
極端すぎる澪を置いて自分の机にカバンを置く。
「なに?あんたもしかして佐倉莉斗とは訳ありな感じ?」
ニヤニヤしながら言い当てた澪にギクリとする。
鋭すぎて言葉が出ませんよ、澪さんや。
私が嘘が下手だって知ってる澪はニヤニヤしながら私の表情を観察する。
なるべく無表情を作って違うと言ったつもりだったのにあっさり嘘だと見抜かれた。