元カレと再会した場合
はぁー…。
もうめんどくさくなるからこの手は使わないつもりだったのに…、仕方ない。
「しつこい」
そう言って、躊躇なく男の急所を蹴り上げた。
「っ…ぅ!?」
いきなりのことで腕を引っ張ってきた男も、もう1人の男も固まった。
その間に私は彼らから猛ダッシュで離れた。
しばらくして「待てやぁー!クソ女!!」という雄叫びを発してものすごい形相で追いかけてくる不良2人組。
待てと言われて素直に待つわけないんだよー!と、心の中で不良2人を小馬鹿にする余裕が私にはあった。
「なんの騒ぎだよ」
そう言って私の数メートル先の教室からヒョコッと出てきた茶髪頭に声をかける。