元カレと再会した場合

たーくんも私の後ろで少し笑いながら私たち姉弟の会話を聞いている。





「とにかく!お母さんがお怒りになるまで喧嘩はやらないこと!問題も起こさないこと!1番怖いのはお母様なんだからね!?」



「…あぁ」


多分これからも喧嘩はするし、問題は起こすだろうけど颯もお母さんの恐ろしさをわかっているので素直に頷くだけ頷いていた。





「もっ、もしかして…颯さんのお姉さんですか?」


ヤンキー軍団から声がかかる。



「うん。いつも颯がお世話になっております!」




私が頭を下げると、慌てだしたヤンキーくんたち。


「いやいやいや!俺らが逆にお世話になってますから!!頭上げてください!」



オロオロしてるヤンキーくんたちにびっくりする。



颯がお世話してる?


「うっそだー!颯は人に迷惑かけて生きるのがモットーみたいなやつだよ?そんなやつが他の人をお世話できないでしょ」



いやいやいや!と私が身振り手振りで否定した。

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