元カレと再会した場合
切なさとやるせなさを感じてしまう心を鎮めるように、顔を枕に埋めた。
…もう私と莉斗は過去の関係。
だから未来にずっと続くような関係にはならない。
関わらないと決めていた心は、モヤモヤしたままで。
…やっぱり私ってお節介なんだろうか。
元カレまで心配になっちゃうくらいなんだから。
しばらくベッドの上で悶々と考え事をしてたら、私の部屋にノックもせずに入ってきた颯を寝転びながら見る。
「入るぞ」
「もう入ってんじゃん」
ノックもせずに私の部屋に踏み入れた颯に呆れた顔を向ける。
てか何の用?
余程の急用がなきゃ、颯は私の部屋に来ない。