明治、禁じられた恋の行方

柳原は、それ以上の情報を話すことは無かった。


八神家に到着すると、志恩は高倉を呼び、3人はテーブルを挟む。


「千歳の読み通りだった」


やはり、近衛家との繋がりを持っていた事を伝える。

そして、

「西洋品にしては軽いもの。」
「損失など簡単に取り戻せるもの。」


何かしら、と聞く千歳に、志恩は険しい顔で言った。


思いつくものがある。


「阿片だ。」
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