かくれんぼ、かくれっこ。
彼もマナミも、私を見ているだけで何も言ってこない。

少しだけ不安になる。

正直、半分半分だった。

私を忘れていることにショックも受けたし、忘れていてよかったとも思った。

それでもあの日の後悔はまだ続く。

どうしてあの時、あんなことを言ってしまったのだろう。

大好きなことで負けた気がして、負けて悔しくて…。

だから知らなかったの。

噂があったことを…。

私はただ純粋にかくれんぼが好きで。

それを楽しんでいただけだったのに。

でも私はまだそれを知らない。
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