かくれんぼ、かくれっこ。
ある日の放課後、私はマナミに言われて教室にいた。

「あ!良かったいてくれた」

教室にはマナミと私と彼。

マナミが言った。

「ねえヒナ。かくれんぼしよう!」

一瞬何を言われたのか理解できなかった。

かくれんぼ…。

大好きで、大嫌いな遊び。

「な、んで?」

私の疑問は無視された。

「ヒナが鬼で、私と勘太くんが隠れるから!60秒数えてね」

「え、待ってよ…」

「待たない!じゃあ、よーいスタート!」

マナミの掛け声で急に始まったかくれんぼ。

私は言われた通り60秒数える。

学校内で、しかも3人なんて。

キリがないと思った。

「58…59…60!!」

数え終わって教室を出る。

一つ一つ教室の中を探していく。

1階から段々上へと。
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