かくれんぼ、かくれっこ。
いつも疑問に思っていた。

「…して」

「ん?」

「どうして、分かったの?」

彼は私をすぐに見つける。

そんな彼に興味を持った。

「ヒナが隠れそうな場所なんてすぐに分かるよ!」

彼はそう言って他に隠れた子供達を次々と見つけて行った。

私はずっと立っていた。

私は彼に勝つことが出来ない。

大好きな遊びで。

こうして私は、1番大好きな遊びが1番大嫌いになった。
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