暴走族の総長と病気の私
菜「今頃みんな探したりしてるのかな…?ふふっ…そんなことしたってもう戻れないんだから…考えたって無駄なのに…」

それなのに…
頭をよぎるのは"アノ人"の顔…
もう忘れないと…忘れろ…

『菜々!』『菜々!ここに来いよ!』
『菜々!』『なによ…』『向こう行こうぜ!』

こんな気持ち…初めてで…
"アノ人"の顔を思い浮かべるだけでこんなにドキドキするのはなぜ?
そばにいたいと思うのはなぜ?
でもそれは叶わない…

ただの病気が理由なら別にそばにいることは出来るんだけど…

それだけじゃないから…


巻き込みたくないから…


私が…












"神蝶"だから……


< 58 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop