2570 ー男子高校生とOLー
相談してもいいですか
なんだろこの時間
真顔でテレビを見つめ、ちゅーちゅーとアイスを吸う顔は、できれば五月くんには見られたくない
なるべくこっちを向かないでくれ
てか君、それ食べ終わったら
そろそろ自分の部屋に帰ってくれ
隣でアイスを食べ終わった気配を感じた時、彼がおもむろに口を開いた
「あ、の......相談してもいいですか」
「へ?......いいけど......?」
......相談?
一体なんの相談だろうか
私はアイスを口に咥えたまま彼の方に身体を向けると
「力になれるかは分からぬがな」
ひひ、と笑ってみせた
「今日、部活中に女の子に告白されたんです」
「えええ」
そういえばお弁当を食べられなかった経緯に、女子マネージャーを募集するための部活見学が実施されていたと話していた
ということは、高校1年生の女の子から告白されたということだろうか
彼は私の推理通り、事の成り行きを説明し
「〜というわけで、今日初めて会った1年生なんですけど」
そこで話に区切りをつけた