2570 ー男子高校生とOLー
何このメンツ
* * *
その日の夜
「てか何このメンツ」
東淵ノ宮高校近所のファミリーレストランにて
両手に持った大きなメニューから顔をのぞかせた仁香は、周囲睨むように目をきょろきょろさせた
それもそのはず
ファミレスのコーナー席でテーブルをぐるりと囲むのは
私、仁香、弟の海都くん、五月、安井くんの謎メンツ5人だ
「こんばんは」
「......こんばんは。え、バスケのスリーポイントイケメン?」
「こんばんは」
「こんばんは。うん、あなたに関してはホントにちょっとはじめましてだよ」
自分の弟以外に見知らぬ男子高校生が2人
仁香にとってはさぞ意味の分からないことだろう
「仁香ホントよくわかるよその気持ち」
「いや、ねえ誰?。仁香と海都と早苗ちゃんでご飯食べるんじゃなかったの?海都の友達でもないって言ってるんだけど」
早口かつ小声でまくしたてる仁香に「うんうん」と頷きながら、ハンバーグセットかなーなんて考える
セットにサラダとスープとパンのAセットを付けようと決めたところで、私は右隣の男の子を紹介した