【短編】最高の誓いを



陸に愛されるこの時は最高に幸せな時間。

だって陸は壊れ物を触るようなすごく優しく、丁寧に私を扱ってくれるから。


あ、いつも優しいんだけど。


「っ、陸…好き、だよ……」

「ん、知ってる。…俺はその何百倍も…菜々のことが好きだから…」


いつもなら恥ずかしくて言えないようなことも、この時なら平気で言えちゃうんだ。

人っておかしいよね?


「っあ、陸っ…も…、だめっ!」

「うんっ…俺、も限界…!」


ベッドが軋む音が鳴りやむと、二人の荒々しい呼吸が室内に響き渡る。

それはなんともいえなくて…


「今日…泊まる?」

「…菜々がいいんなら」


二人で照れ笑いをしながらそう言葉を交わし会う。


他人が見たら、こんな私達をどう思うのかな?


…きっとバカップルだね?


でも、それでもいいの。

陸と一緒なら、どんなことを言われてもいいんだ…。

例えそれがどんなに嫌な言葉でも、陸と一緒なら…痛くも痒くもない。


だから……


「…陸?」

「ん、なぁに」

「…ずっと一緒にいて、ね」

「……当たり前。」



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