私が見つけた大きな希望
莉乃に連れてこられてやって来たのは、小児科のキッズルーム。
予想していた以上に、人が多くてびっくり。みんな、楽しみにしているんだろうなと、思いながら見ていると、
「あ!莉乃ちゃんだ、隣の子だあれ?」
と、莉乃に近づく男の子。
「ユーキくん!隣はね、莉乃のお姉ちゃんなんだよ!!」
「ユーキくん?いつも莉乃のこと、ありがとうね」
と、ユーキくんに向かって言うと、ユーキくんは、照れながら、そっぽ向いた。
その時。
「みんなお待たせ。」
と、入ってきたのは、莉乃が呼ぶお兄さん。
お兄さんは、私を見ると、驚いたように聞いてきた。
「あの、ここ、キッズルームですよ」
「いえ、お礼を言いに来ただけです。如月 莉乃の姉の、如月 萌乃です。いつも莉乃がお兄さんお兄さん言っていたもので、1度御挨拶をしようかと...」
...なんか、堅苦しい敬語になっちゃった。
「お話が終わったら二人で話しましょう。きっとその方が話しやすいと思いますし。」
「分かりました、では私は...」
と、キッズルームから出ようとしたら、莉乃が私の手を引っ張って、
「お姉ちゃんも、聞いてこうよ!莉乃聞いて欲しいな」
と、下から目線で、おねだりするように笑いかけてくる。
「しょうがないなぁ...よろしくお願いします」と、一礼。
すると、お兄さんは、スラスラと読み始めた
「お兄さん、すごいでしょ!」
と、呟く莉乃に対して私は頷いた。
そして、10分くらい読んでお話が終わった。
「お兄さん、今日もありがとう!」
と、莉乃。本当に感謝しているんだろうな。
「莉乃ちゃん、また来てね」
「毎度、毎度ありがとうございます」
と、私は一礼。
キッズルームを離れて、少し行ったところの吹き抜けで、2人になった。
「あの、莉乃のことありがとうございます」
「俺の趣味だから...。」
「趣味があっていいなぁ!私なんて、何にも、なんの取り柄もないから...。」
...そう、私は、ほんと何も出来ない。
得意なのは料理くらいかな。
「俺なんてさ、きっとお前よりも辛いぜ?」
...辛いことを笑顔でいえるのか、
「そっか、あとさ!名前、なんて言うの?」
1番に聞きたかったこと。聞けた。
「新城 葵威、お前は...如月 萌乃だっけ?紛らわしいから萌乃でいいか、」
「うん。なんて呼べばいい?」
...少し、悩むと、小さく呟いた
「アオ。アオでいいよ。」
「うん。アオくんよろしくね」
...アオくんか、かっこいい名前だな。なんて、私の学校にもいるけどね、あおさって呼ばれてるやつ笑
「後、あとさ!来たかったら、また来いよ莉乃と一緒にさ。」
「うん、ありがとう!アオくんって何年生?ちなみに私は高一だよ」
「俺は、高二。」
...高二って私の一個上かー!いきなりアオくん...なんて、図々しいかな。
「そ、そうです...か。」
「なんでいきなり敬語?笑普通にタメ語でいいよ。」
初めてとは思えない。
私って、高校でも陰キャだから、あんまり人と喋らないんだよな。
でも、アオくんは、違う、
話しかけてくれる。はなしてくれる。
また、話したいって思うのは私だけかな。
アオくんも、思ってくれてたらいいな、なんて、欲張りすぎか。
予想していた以上に、人が多くてびっくり。みんな、楽しみにしているんだろうなと、思いながら見ていると、
「あ!莉乃ちゃんだ、隣の子だあれ?」
と、莉乃に近づく男の子。
「ユーキくん!隣はね、莉乃のお姉ちゃんなんだよ!!」
「ユーキくん?いつも莉乃のこと、ありがとうね」
と、ユーキくんに向かって言うと、ユーキくんは、照れながら、そっぽ向いた。
その時。
「みんなお待たせ。」
と、入ってきたのは、莉乃が呼ぶお兄さん。
お兄さんは、私を見ると、驚いたように聞いてきた。
「あの、ここ、キッズルームですよ」
「いえ、お礼を言いに来ただけです。如月 莉乃の姉の、如月 萌乃です。いつも莉乃がお兄さんお兄さん言っていたもので、1度御挨拶をしようかと...」
...なんか、堅苦しい敬語になっちゃった。
「お話が終わったら二人で話しましょう。きっとその方が話しやすいと思いますし。」
「分かりました、では私は...」
と、キッズルームから出ようとしたら、莉乃が私の手を引っ張って、
「お姉ちゃんも、聞いてこうよ!莉乃聞いて欲しいな」
と、下から目線で、おねだりするように笑いかけてくる。
「しょうがないなぁ...よろしくお願いします」と、一礼。
すると、お兄さんは、スラスラと読み始めた
「お兄さん、すごいでしょ!」
と、呟く莉乃に対して私は頷いた。
そして、10分くらい読んでお話が終わった。
「お兄さん、今日もありがとう!」
と、莉乃。本当に感謝しているんだろうな。
「莉乃ちゃん、また来てね」
「毎度、毎度ありがとうございます」
と、私は一礼。
キッズルームを離れて、少し行ったところの吹き抜けで、2人になった。
「あの、莉乃のことありがとうございます」
「俺の趣味だから...。」
「趣味があっていいなぁ!私なんて、何にも、なんの取り柄もないから...。」
...そう、私は、ほんと何も出来ない。
得意なのは料理くらいかな。
「俺なんてさ、きっとお前よりも辛いぜ?」
...辛いことを笑顔でいえるのか、
「そっか、あとさ!名前、なんて言うの?」
1番に聞きたかったこと。聞けた。
「新城 葵威、お前は...如月 萌乃だっけ?紛らわしいから萌乃でいいか、」
「うん。なんて呼べばいい?」
...少し、悩むと、小さく呟いた
「アオ。アオでいいよ。」
「うん。アオくんよろしくね」
...アオくんか、かっこいい名前だな。なんて、私の学校にもいるけどね、あおさって呼ばれてるやつ笑
「後、あとさ!来たかったら、また来いよ莉乃と一緒にさ。」
「うん、ありがとう!アオくんって何年生?ちなみに私は高一だよ」
「俺は、高二。」
...高二って私の一個上かー!いきなりアオくん...なんて、図々しいかな。
「そ、そうです...か。」
「なんでいきなり敬語?笑普通にタメ語でいいよ。」
初めてとは思えない。
私って、高校でも陰キャだから、あんまり人と喋らないんだよな。
でも、アオくんは、違う、
話しかけてくれる。はなしてくれる。
また、話したいって思うのは私だけかな。
アオくんも、思ってくれてたらいいな、なんて、欲張りすぎか。