私が見つけた大きな希望
莉乃の病室に戻ると、兄が莉乃と、一緒にテレビを見ていた。
「お姉ちゃん!おかえり。お兄ちゃん、来てくれたよ。」
「やっと来たか、萌乃。お見舞いのやつ、買ってきたから食べないか?」
と、袋から取り出したのは、私と、莉乃の大好物。
「あー!ケーキだぁ!」
「莉乃、ケーキじゃなくて、マドレーヌだよ!」
私がそう言うと、莉乃は困った顔をする。
「まどれーる?美味しいの?」
「マドレーヌな笑」
「マドレーヌ!!!」

この3人兄弟で居られる時間は私にとっては特別な時間。
莉乃の心の中でも、特別だといいな。

それから、くだらない話をして、病室を兄と、出た。
「俺がいない間、莉乃のお見舞い、ありがとな。」
と、兄。兄はつい昨日まで、彼女とデートに行っていた。1泊2日だったかな...、
「ううん、全然平気だよ。りーちゃんとのデート楽しかった?」
「うん、あの、マドレーヌは、りーのおもいらしい...、萌乃と、莉乃に渡してって頼まれたからさ。」

そうだったんだ!色々な形のマドレーヌがあって、莉乃も、喜んでたから良かった。
さすがりーちゃん!女子力の塊だよ。




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