花言葉

第２章~ラベンダー~

「はあ！？神崎君が営業部に来た！？」

「水篠さん声でかいよ」

「…」

神崎が営業部に来た日の夜、神崎の歓迎会に誘われたが、雪花が断固拒否したため雪花とアランは参加しなかった

その代わりといってはなんだが、雪花とアランは明璃を誘って駅前の居酒屋に来ていた。

「その話、詳しく聞かせて」

「詳しくもなにも…。雪花がフランスに来る原因になった男が第一課の課長になっただけだよ。本当、腹が立つよね」

「…アラン君って…」

「なに？」

「いつもは物腰がやわらかいのに毒吐く時はとことん毒を吐くというか…」

明璃にそう言われたアランはにっこり笑って言った
「雪花を傷つけた男だよ？」

「…もうその話はやめて」