花言葉
第3章~シオン~ side透羽
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当時、中学生の俺は友人達が好きな女子の話をするのが好きじゃなかった。
俺にはずっと好きな奴がいたし、他の女子をどう思うかなんて聞かれても興味ないの一言だけだったから。
それに友人達に好きな人が誰なのか言いたくなかった。
言えば冷やかされる。
思春期真っ盛りの俺には恥ずかしかったし、何よりあいつが冷やかされるのを嫌がるはずだから。
「透羽くん、おはよう」
「雪花…おはよ」
「今日は朝練ないの?」
「テスト前だから」
「そっか、久しぶりに一緒に登校できるね」
そう言って俺を見て微笑む雪花。
月城雪花。俺の家の隣に住んでいる幼馴染。
そして俺の初恋の人--
いつから好きかわからないくらい昔から好きな奴。
ずっと片思いしている人。
当時、中学生の俺は友人達が好きな女子の話をするのが好きじゃなかった。
俺にはずっと好きな奴がいたし、他の女子をどう思うかなんて聞かれても興味ないの一言だけだったから。
それに友人達に好きな人が誰なのか言いたくなかった。
言えば冷やかされる。
思春期真っ盛りの俺には恥ずかしかったし、何よりあいつが冷やかされるのを嫌がるはずだから。
「透羽くん、おはよう」
「雪花…おはよ」
「今日は朝練ないの?」
「テスト前だから」
「そっか、久しぶりに一緒に登校できるね」
そう言って俺を見て微笑む雪花。
月城雪花。俺の家の隣に住んでいる幼馴染。
そして俺の初恋の人--
いつから好きかわからないくらい昔から好きな奴。
ずっと片思いしている人。