花言葉
「なあ神崎、今日隣のクラスの月城さんと一緒に来てたよな?」

「たまたま会ったから」

「知り合いなわけ?」

「幼馴染」


昼休み、友人達につかまってしまった

「お前いつも恋バナ嫌がるけどさ…もしかして月城さんのことが好きなわけ?」

「っ、」

「おっ、図星かー」

「うるせえっ」

「へー、ああいう子が神崎の好みか」


それから友人達は廊下で雪花とすれ違う度に告白してこいや、デートに誘えと言ってきた。


言われれば言われるほど、雪花と話すのが恥ずかしくなった。


だから変に雪花を避けることもよくあった。

それでも雪花は相変わらず俺を見つけると話しかけてくれた。


そして中学二年生の秋。

俺は取り返しのつかないことをしてしまった。
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