花言葉
今から考えれば多感な思春期、女子との距離感が分からないということもあったのだろう
思春期、反抗期を乗り越えてしまえばなんてことはなかったのかもしれない。

でも私も思春期真っ只中で。些細なことに反抗したり、イライラしたり、それだけではなくて傷つきやすい時期でもあった。

透羽くんのたった一言が私を深く傷つけた。
そしてその一言で負った傷から全く立ち直れなかった。

中学で仲良くなった明璃は必死に私を元気づけようとしてくれた。

「大丈夫、神崎くんも本心で言ったわけじゃないよ」

その励ましも悲しみにくれていた私には届かなかった。
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