Deal×Love After
「朝よりも良くなったね」
「はい」
今は夜の二十一時。
あの後、甘々な海さんに暫く思考回路を占拠されていたが、風邪のせいとお腹も満たされて薬を飲んだこともあり、いつの間にか落ちて、三時間ぐっすり眠っていた。
私はトイレ以外、ベッドの上から動いていない。
夜御飯も海さんが用意してくれて、私は海さんのお陰で熱も微熱まで下がって、快復に向かっている。
「椿の風邪が良くなるように、今日はもう寝ようか」
パジャマを着ている海さんが言った。
まだパジャマ姿は三回目だから新鮮。
「そうですね、寝ましょう。おやすみなさい」
そう返して私はベッドの上で起き上がったまま海さんが部屋から出て行くのを見送ろうとした。
すると海さんに「椿、横になって」と言われたので、譲られたのを断るのも。と思い、私は「ではそうします」と返してベッドに横になった。
その瞬間、真横のベッドが軋む。
横を見ると、何故か私のベッドに入っている海さん。
えっ!?