夏が残したテラス……
こんなに長い一週間は始めてだった。

仕事の忙しさに追われても、奏海の事が頭から離れない。

こんなに、奏海に心を持っていかれてる事に、自分でも笑えてくる。
本当に俺は、奏海が居なきゃダメらしい。


 本格的な、ホテルの買収と再建に俺達のチームは動き出した。

 ホテルの再建は、スムーズに進み出したのに、奏海との関係はおかしな事になったままだ。

不安で仕方がない……


 俺は、やっと迎えた週末に、急いで車を走らせた。

 だが、最悪にも台風と出くわし、思うように車を走らせる事が出来ない。

 その時だ、鞄の中のスマホが音を立てたのは……

 画面には、おやじさんの名が光る。


 奏海が嵐の中で一人……
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